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ムカデ?ではない…

2015年3月17日

どうも火曜日担当の中島です。
今週も先週に引き続き不快害虫について書かせてもらいます。

今回はヤスデです。
ヤスデ(馬陸)とは、多足亜門ヤスデ網に属する節足動物の総称で、細く短い多数の歩脚がある。
ムカデと似ていますが、生殖口の位置や発生の様式、体節あたりの歩脚の数など様々な点で異なるっています。
ムカデが肉食性であるのに対し、ヤスデは腐植食性で毒のある顎を持っていません。

体は数十個の節に分かれていて、足は前の3節には1節に1対ずつ、それより後ろの節は1節に2対ずつあります。
そのため、倍脚類とも言われます。
また、頭には1対の小さい触角があり、目は種類により(分類とはあまり関連無く)有無や数がまちまちなようです。
ほとんどのものは、固い外骨格を持ち、細長い体をしている。
腹面はやや平らだが、背面は大きく盛り上がって断面がほぼ円形になるフトヤスデのようなものから、扁平なヒラタヤスデまで様々います。
フサヤスデ類は他のヤスデほど細長くはなく、体が軟らかくて背面や尾部に剛毛の束を持つため、一見カツオブシムシの幼虫のように見える。
日本最大種はヤエヤママルヤスデで7cmほどになる。世界最大種はアフリカオオヤスデやタンザニアオオヤスデといったアフリカ産の大型種で最大30cmにもなるものがいるようです。

土壌の有機物や枯葉とそこにつく真菌類を主に食べていて、飼育下などでは意外に肉類も食べるそうです。
体表の毒腺から液体や気体の刺激物を分泌する種が多く、刺激を受けると体を丸めるものが多い。
通常は渦巻状にまとまって円盤となるが、球形になるタマヤスデ等もいます。

一般にはヤスデは害虫と見なされていますが、冤罪的な要素も多く、典型的な不快害虫です。
見た目が不快なことや、踏むと異臭を発すること、寒冷地の森林で周期的に大量発生するキシャヤスデなどの群れが鉄道の線路上に這い出して列車の車輪で踏み潰されると、その体液により列車がスリップすることなどが理由に挙げられています。
臭液の毒性は強く、狩猟用の矢毒として用いられた等という記録もあるようです。
また、「味噌汁に1個体が紛れ込んだら、鍋全部が食べられなくなる」などと言われる程で、密封すると自らの臭液で死んでしまう場合が多い。
その臭液は主に危険を感じた際に敵への威嚇として体外へ放出されることが多く、外敵に襲われた際は、ムカデと異なり積極的に顎で咬むことは無く、身体を丸めて自己防衛をします。

住宅やその周辺で発生するヤスデは一部の種のみで、多くのヤスデは森林で生活しています。
ほとんどの種は広意の土壌に生息して分解者の役割を担っており、森林中の落葉を食べ、糞は栄養分に富むため樹木の成長に影響を与えているとされ、
土壌形成上一定の役割を果たしているものと考えられており、食性と生態から自然界の分解者という要素が強い。

ほとんどの種は経済上直接に利用されることはなく、ペット(広義)として熱帯産のタマヤスデ類の大型種の一部が、メガボールなどと称していたり、フトヤスデ等が市販されることがあるようです。

不快害虫の忌避剤や農薬に防除効果を謳われるものがあります。

ある種益虫でもありますが、やはり見た目の不快さにはかなわないようですね。
ではまた来週お会いしましょう。

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