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アブラコウモリ(イエコウモリ)の生態について

2021年9月28日

おはようございます。

令和3年 9月28日 火曜日担当の井戸口です。

今回はアブラコウモリ(イエコウモリ)の生態についてご紹介します。

日本に生息するコウモリは30種類以上といわれていますが、そのうち人家や建物などに営巣して被害をもたらすのは、ほとんどイエコウモリ(アブラコウモリ)と呼ばれる種類です。 

まずイエコウモリがどのような生き物なのかご紹介いたします。

体長 

前腕長30-35mm、頭胴長40-60mm、尾長30-40mm

体重

5~10gほどで、幼虫は黒色、成虫は黒褐色から暗灰褐色の体毛で覆われている。 

生息地

北海道を除く日本全国の市街地を中心として、特に平野部に広く分布する。 

寿命

雄が3年、雌は5年程。(他種コウモリの平均寿命は5~15年)

アブラコウモリ(イエコウモリ)は普段どんな生活をしている?

主に日没前後から日の出まで空中を飛翔し、日中はねぐらに帰るというほぼ昼夜逆転した生活をおくり、飛べない子供は巣に残されたままです。 

蚊、ユスリカ、ヨコバイ、ウンカなどの小型昆虫類を主食とし、時には小型甲虫なども捕食しながら生活しています。

どれくらい繁殖する?

メスは満1歳から妊娠することができ、秋期に入ると交尾を行いそのまま3月まで冬を越します。

冬眠明けの4月ごろに妊娠し、梅雨時期に入ると2~4匹ほどの子を産み、8月頃までが子育て期間です。

子の親離れも比較的早く、一ヶ月程で離乳してそのまま巣立っていきます。

アブラコウモリ(イエコウモリ)は、建物が多いところによく巣を作りやすく、建物が少ない山間部などには生息が少ないことが特徴です。

木造、鉄筋コンクリ-ト造、鉄骨造など構造を問わず、人工物であればどのような場所にでも住みつきます。

わずかな隙間でも簡単に侵入する

これらの場所は、基本的に隙間が狭く、簡単には入れないとお考えかもしれません。

しかし、イエコウモリはわずか1.5cmの隙間さえあれば簡単に侵入することができ、これまでには1cmの隙間でも侵入したケースもありました。 

どのようなお住まいでも、これくらいの隙間は数多く存在するので、コウモリが侵入するリスクは常にあると考えています。

もともとイエコウモリは、蚊などの害虫を食べてくれる益獣としての側面があり、直接人体を攻撃することは普通ありません。

ただし、営巣した場所が天井裏や壁内の場合、コウモリの騒音が発生しやすく、人間の生活に悪影響を与えます。

また、集団で行動するため、巣に集う個体数は多くなり、営巣した建物が糞尿に汚染され、悪臭が発生します。

実際にコウモリに侵入された天井裏や壁の中を確認すると、おおむね以下のような画像の状態になっていることが多いです。

ダニによる病気や症状

コウモリの糞尿からは以下の3種のダニが媒介されます。 

  • コウモリマルヒメダニ
  • コウウモリマダニ
  • コウモリトコジラミ 

糞尿がある巣付近から、このようなダニが(夜間)室内に侵入し、首や手足など肌の露出が特に多い部分が刺され、吸血されます。 

さらに、これらのダニに吸血された直後ではなく、数日経ってから腫れや、かゆみなどの症状が発生します。

このように、二次被害のリスクが高いため、コウモリを見つけたらすぐに駆除したいと考えがちですが、実は個人が勝手に捕獲することが禁止されているのはご存知ですか?

コウモリは許可なく捕まえてはいけません

そもそもコウモリは鳥獣保護法により保護されており、捕獲するためには行政機関への申請が必要で、自分で勝手に捕まえることはできません。 

確実な糞の処理および殺菌消毒

コウモリが住みついていた、寝ぐらには想像以上に糞が溜まっていることが多く、糞尿だけでなく、コウモリに付着しているダニなどを対象に、必ず殺菌消毒を実施しております。

最後に、コウモリ駆除には最適な時期があることをお伝えします。

7月~8月の子育て期と11月~3月の冬眠時期では、営巣する個体数が多く、巣から全てを追い出すことが困難になります。

この時期を除いた春と秋くらいに追い出すのが、最適な対策時期だと言えるでしょう。

追い出しが難しい時期でも工事は可能ですが、その場合、内部に残ってしまったコウモリに対しての薬剤処理等が発生します。

コウモリの件でお困りの際は、是非日東防疫㈱までご連絡下さい。

以上、日東防疫大分オフィス井戸口でした。

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